この問題が合否を決める! 2010~2012年入試 (大学への数学)
上記画像クリックでアマゾンでの詳細情報

大学への数学シリーズの別冊のレビューです

評価は星五つ

☆☆☆☆☆

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488742048X/axaxawaw-22/ref=nosim/
大学入試において、合否に影響を与える問題とはどのようなタイプでしょうか。ほぼ全員が解けるような易しい問題や、大半の人が手がつかないような難問は、ほとんど影響を与えません。適度な思考力や計算力を要求するほどほどの難易の問題が合否を分ける問題なのです。
本書では、今年の各大学(学部)の入試セットから最も合否を分けたであろう問題を集め、詳しい解説をつけました。どこで合否を分けたのか、どうすれば合格ラインに達したのか、失敗した人はどう躓いたのか、など受験生が知って得する情報が盛りだくさんです。月刊「大学への数学」の入試記事で見かけたことのある問題でも新たな発見があることでしょう。
合否を分けた問題の学習こそが最も有効な受験対策であり、合格への近道です。


入試問題の中から合否を分ける重要な1題を抜き出し、掲載、解説した問題集です

問題数は少なく70題程度ですが、所々に例題が掲載されているのでそれよりは多くなります

本の頭に問題がまとめて置かれていて、その後に解説ページがまとめられています

解説ページにも問題が書かれているので、解説を読みながら何度も問題ページを見直すこともありません

さて、入試問題はいくつかの種類に分類ができます

合格者であれば誰でも正解しなければいけない基本問題、ほとんどの人が苦戦するが時折正解者がでる難問、そして、標準より少し上の難易度で、解けると有利になる問題です

数学の基本スタンスは基本問題を落とさず、一つでも多く、標準よりちょっと上の問題を正解するというものであるべきです

その際に、標準よりちょっと上の問題の演習は非常に重要となってきます

その需要に応えたのがこの問題集なんですね

標準より上の、解けると有利になるレベルの問題を集めているんです

問題の範囲は高校数学の全範囲、つまり数学ⅢCまでのすべてとなります

また、この問題集には二つ、大きな特徴があります

一つ目は、解説が非常に充実しているということです

大学への数学は実際に解答として提出できるレベルの記述が解説として載せられていることが多く、人によっては解説が簡素すぎてわかりにくいことがあります

しかし、この本に関してはそんなことはありません

解説は非常に充実していて、問題を解く際の手順がしっかりと書かれています

二つ目の特徴は、その問題が出題された入試の実体験が載せられている点です

数学は実際のテストでの解く順番や時間の配分が非常に大切な科目です

このような実体験記はそのプランを学ぶことができるので重宝するんですね

難易度は標準以上なので、網羅系の参考書を終わらせてから、最低でも一冊、問題演習に取り組んでから手にするようにしましょう